K−POPのバックダンサー事情

 「韓国の音楽番組を見ると、アーティストの後ろでステージに花を添えるバックダンサーの姿が目立つ」。WoW!Koreaで8日に配信された記事の冒頭のくだりなのだが、K−POPに接する中での筆者自身の感想と合致するフレーズでもある。
 個人的には、パク・ジニョンやピのステージを見るたびに、バックダンサーの踊りのキレや、アーティストとダンサーによる統制の取れた“ダンスワールド”に感銘を受けてきた。中でも、口ひげを生やしたソン・ジェホン(=バラエティー番組でピに「水を買いに行かされる」とネタにされた方とか)のダンスには吸引力があり、彼の姿をピの背後でいつも探している。
 また、Davichiがバックダンサーを従える楽曲を歌うステージは、同じダンサーたちがいることを気にしながら見てきた。
 このような感じで、「K−POPにおけるバックダンサーの存在感」に関心を持っていたので、WoW!Koreaの記事を興味深く読ませていただいた。
 その記事のタイトルは「【独占インタビュー】東方神起&BIG BANGらのダンサーに聞く“韓国のダンス事情”」(http://www.wowkorea.jp/section/FocusRead.asp?nArticleID=69408)。内容を紹介すると、韓国では「JYP」「スターシステム」「フレンズ」「アイディミョ」「WAWA」などといったバックダンサーのチームが多く存在し、バックダンサーの大半はチームに所属して基礎を学ぶのだという。
 形態としては、(1)アーティストの所属会社による運営(2)個人運営―に大別され、JYPなど前者のダンサーは所属アーティストの、フレンズなど後者のダンサーは指名を受けたアーティストのバックダンサーを務めるシステムなのだそうだ。
 「活動できる場、チャンスが少ない」「報酬は十分でない」―。インタビューを受けたダンサーの言葉によると、韓国のダンサーを取り巻く環境は厳しい様子だ。「韓国でもダンサーたちが生活に困らず、まともなダンス人生を送れるように努めたい」「ダンサーたちの文化を一つずつ築いていきたい」などと夢や目標を語る言葉が心に留まった。

 (注釈)スポーツソウルのサイトに「ステージ上の隠れた主人公“私たちはバックダンサーだ"」(http://www.sportsseoul.com/news2/entertain/hotentertain/2008/1119/20081119101040100000000_6258589906.html)という2008年11月掲載の関連記事があります。「ピは世界を支配するが、私はピの舞台を支配する」というソン・ジェホン氏の言葉が味わい深いです。

にほんブログ村 音楽ブログ K-POPへ
にほんブログ村 ←よろしければクリックをお願いします。