2AMの魅惑のダンスミュージック

 激情的なダンスミュージックで人気を集める同じ所属事務所の2PMとは対照的に、「バラードグループ」とのイメージで活動している2AM。3月に発表した「悪かった」は、彼らのタイトル曲としては初のダンスナンバーだが、もともと歌唱力の高いグループだけに、アップテンポのボーカルを難なくこなしているのが印象的。いつもは不動の4人がダンスを披露するのも新鮮で、2AMの新たな魅力に引き込まれた。
 歌番組のステージでのダンスを見ると、ダンサーが各メンバーを操るような「影ダンス」が個性的。愛する女性との関係に悩む歌詞世界の中で、「僕が間違ってた」と歌うサビのフレーズでの手を合わせる振りは、「謝罪ダンス」と呼ばれるのだそうだ。
 「深夜2時、一日に起こった多くの感情と感覚を振り返る」というのがグループ名の由来とのことだから、落ち着いた「バラードの歌い手」というイメージは今後も維持していくのだろう。それでも、時々でも構わないので、「悪かった」のような楽曲も歌ってほしい。グループとしての魅力がより高まるはずだから。
 ちなみに、バラエティー番組でも活躍するグォンは、JYPの練習生として7年以上の歳月を送ったという。2008年に歌番組「ユン・ドヒョンのラブレター」では、所属事務所社長のパク・ジニョンが2AMのデビュー曲「この歌」について、練習生時代のグォンが「(デビューできず)涙で枕が濡れた」と書いたブログを読んだのを受けて作った楽曲だと、話していた。プロの歌手になるまでの苦労がしのばれる。

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